建物

200915 南方熊楠顕彰館2

南方熊楠顕彰館の特徴はその構造にあるようです。設計者のHPには、地元の紀州の木材を使い、日本古来の貫工法を基に考案された「貫格子壁」により、その透過性を確保しながら、耐震性を確保するという役割も担い、内部と外部の連続性を確保した「伝統工法の新しい継承」としてデザインしたとあります。(当日津田の出品作では確かに形状のことにこだわりましたが、構造や地元の部材を使うという地産地消の概念などはありませんでした。やはり考えが浅かったですね)

メインスペースではその「貫格子壁」が非常に印象的で南側に建つ南方熊楠の生家の景観を全然阻害していませんでした。ただそこまでするのであれば、緩い勾配屋根を構成するテンションロッドを無くしても良いのかなとは思いました。(屋根の勾配を大きくすれば無くせたのではないかなとも思います。でも出来たものをああだこうだと言っても仕方ないですよね。ここは設計者の考え方を尊重すべきだと思います)

南方熊楠顕彰館 中庭からの外観

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