建物

180914 聴竹居

山崎にある元竹中工務店の故藤井厚二氏の自邸である「聴竹居」です。故藤井氏は最終的には欧米視察を経て、京都大学で教鞭をとられました。

故藤井氏は、「一番身近な建築・住宅の理想形は、真に日本の気候・風土にあった、日本人の体に適している建築・住宅である」という考えのもと、日本の気候風土に適合した住宅の在り方を考察するために、自邸を実験住宅として建てました。この「聴竹居」は、その集大成とも言える住宅です。例えば、屋根裏を利用した換気や地下から冷気を取り込む仕組みなど、自然風の活用が試みられ、日本の夏を涼しく健康に暮らす工夫がなされています。また窓や仕切りに円形のデザインを用いることで、視覚的に空間を楽しませる構成に仕上げられています。

これらは今でも十分に通じる考え方だと思います。

最近は気密性の高い住宅を作り、24時間機械換気を行わなければならないような家を作ることが、義務化されてしまっています。本当はそうではなく、自然の力を如何に上手く使うか、例えば如何に通風、換気が良い家にするかなどを考えないといけないのではないでしょうか。何か違っているような気がします。

聴竹居の入口

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