建物

220531 高知 「竹林寺 納骨堂」1

高知市内の五台山にある四国霊場第三十一番札所である竹林寺(真言宗智山派)の一番奥に位置する納骨堂です。設計者は建築家「堀部 安嗣」氏です。堀部氏の建物は、いつも静かにその存在を殊更に主張せず、周囲となじむように設計されていますが、この建物もまさにその通りに出来ています。恐らく建築に興味の無い方は、通り過ぎてしまうかもしれません。緑深い少し小高い位置に配置された建物は、あくまで低く、そっと置かれたように佇んでいます。

本体は鉄筋コンクリート造とし、屋根は木造で架けられています。天井には105角の無垢の杉材が並べられています。納骨造というと、少し陰気臭い感じを思い浮かべてしまいますが、この建物からはそのような感じは一切受けません。逆に空間が自然と調和し、生と死をつなぐような空間であると感じました。

竹林寺納骨堂は、2016日本建築学会賞(作品部門)を受賞しています。このような建物が賞を受賞することは非常に喜ばしいことです。

高知 竹林寺 納骨堂 外観

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