建物

171121 新美南吉記念館

半田市にある童話作家「新美南吉氏」の記念館です。建物は公開コンペで当選した新家良浩建築工房の設計です。当時このコンペに私も個人で応募したくて色々と案を考えていたので非常に鮮明に覚えています。(実際には通常の業務が忙しく最終提出までは至りませんでしたが)

当選案を見たときに、うねる様な地面に埋め込まれた建物の内部空間が、どのようになっているのか想像がつきませんでした。童話作家「新美南吉氏」のイメージを建築として具現化すると、このような柔らく地面と一体化した建物になるというようなことを設計者は言われていたように思います。

ただ今回訪れた感想としては、まず建物の機能的な計画(特に意匠と設備)が上手くいっていなくて、部分的に非常に見苦しくなっていたことと、空間構成としてもこの地下に埋め込まれた空間が、十分に活用されていないこと、設計者の意図が運営側に余り理解されていないよう(壁にベタベタ張り紙がしてありました)に感じたことが残念でした。

はっきり言って絵に描いた餅のような建物になってしまっていました。建物は絵ではありません。その中には構造や設備、働く人々やその機能が内包されています。コンペ時の絵をそのまま具現化しただけでは良い建物にならないということの実例ではないでしょうか。

我々設計者の造る建物は、後々まで残ります。よくよく考えて造らなければと自戒した機会でした。(厳しいことを言ってすみません)

新美南吉記念館

 

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