工 場・倉 庫

シマ金物 柏田工場

東大阪市内の町工場の集積地に計画された工場です。敷地内に建蔽率の許す限りの建物のボリュームを確保しました。町工場のイメージではトタンの屋根・壁のバラック的なイメージが先行しますが、耐震・防火性能を重視し、末永く使って頂ける建物としました。小さな建物ですが、建築審査会での許可であったり、大阪府・東大阪市の工場関係の許可であったりと、規模に似合わず申請に手間が掛かりました。その分愛着のある建物です。

外観はクライアントの意向を受け、町工場のイメージを一新するような深いブルーの色合いとし、内部は鉄骨を黄色く塗ることによって明るさを求めました。

計画途中にコロナ禍となり、事業の先行きの不透明さや工事費の高騰などによる1年間の着工延期や設計変更（確認申請も出し直しました）等、幾多の困難はありましたが、それを乗り越え無事完成しました。

【意匠・監理】株式会社津田建築研究所　担当：津田

【構造】近藤設計

【設備】知究設計株式会社　機械担当：山田、電気担当：桑原

【施工】株式会社木村工務店

【写真】多田ユウコ写真事務所