「超高層マンション」
 GWの間、新聞のチラシには、いくつもの超高層マンションの広告が入っていました。大阪の都心で高き建物が建っているほとんどが超高層マンションではないかと思ってしまうくらい、超高層マンションブームです。私は人が住むには自分の足で地表まで下りられる高さに住むべきだと思っています。別に超高層マンションを否定するつもりはありませんが、超高層マンションの中間階に住む意味はあるんでしょうか。60階建ての48階なんて、どのような意図でもってそこに住むのか?単に価格の問題なのかあるいは間取りの問題なのか?一度機会があればお聞きしたいと思っています。ゼネコンに勤務していた時(ちょうどバブルの頃でしたか)、超々高層マンションの計画をしたことがあります。それはもう宇宙ステーションみたいなもので、高さがそれこそ1,000メートル級もあって、ひとつの街になります。そこまで行くと階の概念は無くなってしまいます。地面が近くにあるから階や高さの感覚が必要であって、地面が見えなくなってしまったら、後はどこまで行っても一緒です。その計画のときに新宿の超高層ビルに勤務している人に聞いたら、地表の天気とここの天気が違うことがあるそうです。雲が低く立ち込めるとビルが雲の上に出てしまうんだそうです。それっていいんでしょうか?ちょっと疑問に思います。
平成17年5月9日
<一覧ページの表示>