「建築相談U」
そして建築相談と業務依頼のあいまいさです。建築相談はあくまで机上の相談であって、相談者が自ら解決すべき事を助言する事ですが、よく「現場まできて現物を見てください」とか「相手方と話しをしてください」という業務依頼の事までお願いされる事があります。色々な考え方があると思いますが、建築相談とはあくまで相談者自らが解決するべきものであって、作業者になってはならないと思っています。だからこそ相談者を選ぶ事もしませんし、相談者に対して出来うる限りのことをさせて頂きたいと考えています。作業を伴なう(現場まで行く、現場を見る、相手方と折衝をする)事柄はあくまで業務依頼であるべきと考えています。その違いは、その依頼を引き受けるかどうかの契約事項であることだと思います。業務を引きうけるという事は、結果責任も引きうける事に繋がっていきますから、費用の高い安いもありますが、業務を引きうけるかどうかの選択支は我々が保有していると思います。また費用の点にしても相応分が必要な話しになります。その違いを判って頂くのが現状では非常に難しいのと、判って頂くような努力を我々がしていかなくてはならないと思います。
平成16年8月2日
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