できごと
2026年06月01日
260601 「間違いだらけの省エネ住宅」
日経BP社から出版されている「間違いだらけの省エネ住宅」を読みました。近年省エネが重視され、建築確認申請においても省エネのチェックが必須となっています。確かに従前の住宅(木造だけではなく鉄骨造やRC造、マンションも含めてですが)の断熱性能の低さは問題になっていました。日本特有の夏の蒸し暑さからの逃避を良しとした、吉田兼好の「徒然草」の「家の作りやうは、夏をむねとすべし」の教えのままに、日本の住宅は断熱性能を重視してきませんでした。耐震診断などで古い木造住宅にお伺いした際に感じる足元の寒さは、「よくこの寒さの中耐えていられるな」と思わせることが多々あります。日本の住宅は、断熱性能の低さを、結局暖房や冷房をガンガンにかけて何とかやり過ごし、そして室内に結露を誘発し、悪い環境の中で生活をするという悪循環を繰り返してしまってきました。最近の断熱性能の重視の傾向は非常に喜ばしいことです。しかし数値にこだわり過ぎ、採光や風通しなどせっかくの居住性を台無しにしている例も見かけなくはありません。その辺のバランスを無くさないように家づくりを考えてほしいものです。

「間違いだらけの省エネ住宅」松尾和也氏著

所長:津田 和男
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